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耳コピでギターの曲を弾けるようになる方法

耳コピは傍から見ると才能のように映りますが、実際は誰でも繰り返し使える5ステップのプロセスです。回数をこなすほど次の曲は速く仕上がるようになります。ここではそのプロセスと、AIによる耳コピ(採譜)が実際どこで役立つのかを解説します。

Tabtifyチーム2026年9月1日更新8分で読めます
音声波形のループ区間がギターTAB譜のフレット番号に変わっていくイメージ

要点: ギターの耳コピを上達させる5ステップの方法です。曲選び、キー探し、短いセクションをスローでループ、メロディーの前にコードを掴む、そして見つけたフレーズをTAB譜に書き起こすまでを解説します。

TAB譜があるのに、なぜ耳コピするのか

耳コピの力は積み重なっていくからです。最初の1曲には1週間かかるかもしれませんが、10曲目には午後だけで仕上がるようになります。その過程でコード進行を先読みできる耳が育ち、それがアドリブ演奏、作曲、自分のミスに気づく力まで、あらゆる面を底上げしてくれます。

TAB譜と耳コピは対立するものではありません。まず自分なりに耳コピしてからTAB譜で答え合わせをするのは、音楽練習の中でも特に優れた修正サイクルです。自分の耳が具体的にどこを聞き逃していたかがはっきりわかります。

ステップ1:耳が勝てる曲を選ぶ

よくある失敗は、いきなりソロから始めてしまうことです。まずは何百回も聴き込んでいて、ギターが前面に出たミックスで、コードが3つか4つほどのシンプルな曲を選びましょう。曲の難易度よりも、その曲をどれだけ深く知っているかのほうが重要です。「本来どう聞こえるべきか」という記憶こそが、耳で照らし合わせるための基準になります。

最初のターゲットとして向いているのは、アコースティックのシンガーソングライター系の曲や、クラシックロックのリフやカッティングです。音数の多いミックスやジャズのハーモニー、何層にも重なったサウンドは後回しにしましょう。

ステップ2:キーとルート音を見つける

曲を再生しながら、6弦と5弦の開放弦寄りのポジションで「ここが落ち着く」と感じる、緊張が解決するような音を探します。それがそのキーのルート音で、たいてい最初か最後のコードのベース音と一致します。

ルート音がわかれば、使われていそうなコードはもう謎ではありません。メジャーキーの場合、1度・4度・5度の音の上に作られる3つのコードだけでポピュラー音楽の大部分をカバーでき、平行調のマイナーコードが4番目の候補になります。無数のコードから当てずっぽうで探す必要はなく、4つの候補から選べばよいのです。

ステップ3:スローダウンして短いセクションをループする

2〜4小節単位で区切り、50〜75%の速度でループ再生しながら進めましょう。動画プレーヤーの再生速度調整でも十分ですが、A-Bループ機能のあるプレーヤーならさらに効果的です。スローダウンには2つの効果があります。ギターの音をミックスから分離して聞き取る時間ができることと、速いフレーズが1音ずつ聞き取れる音の連なりに変わることです。

フレットボードで探し始める前に、そのフレーズを正確にハミングできるようになるまで同じループを聴き続けましょう。歌えないということは、まだ本当には聞き取れていないということです。その状態で指板を探しても、当てずっぽうにしかなりません。

聴く、キーを見つける、スローダウンする、コードを掴む、書き留めるという5ステップの流れと、スローダウンのステップへ戻るループ
ステップ3〜5は、曲が仕上がるまでセクションごとに繰り返します。

ステップ4:先にコード、次にメロディーを掴む

コードは曲の骨格です。細かいフレーズを追いかける前に、そのセクション全体のコードを先に固めましょう。まずベース音を合わせ、次にメジャーかマイナーかを確かめます。この判断こそが難しさの大半を占めています。

セクション内のリフやメロディーについては、まず指板上で試しながら最初の1音を見つけ、そこから音の動く方向に注目します。上がるのか下がるのか、1音ずつなのか跳躍するのか。方向とリズムがわかれば候補は一気に絞られます。何度も間違えるのが普通で、間違えては直すその繰り返しこそが耳を鍛えるトレーニングです。

ステップ5:見つけたものはすべて書き留める

原曲と照らし合わせて確認できたセクションから、その場でTAB譜に書き起こしましょう。ワーキングメモリに保持できるのはせいぜい数フレーズ分で、ブリッジを解読し終える頃には、書き留めていないAメロのリフは半分忘れてしまい、次のセッションはまたゼロからのスタートになります。

紙でもテキストファイルでもTAB譜エディタでも構いませんが、曲が1ページを超える長さになるとエディタが圧倒的に有利です。書き起こしたTAB譜をそのまま再生して自分のミスをすぐ耳で確認できるからです。楽譜上では合っているように見えても、再生してみると間違った音がはっきり浮かび上がります。

AI採譜が実際どこで役立つのか

AIによるオーディオtoTAB譜ツールは、数分で曲全体のドラフトを用意してくれます。それならそもそも耳を鍛える必要があるのか、という疑問も当然出てきます。答えは両方使うことで、順番が重要です。まず自分でそのセクションを耳コピしてから、音源をコンバーターにかけて答え合わせをしましょう。

学びが生まれるのはこの比較の瞬間です。AIのドラフトが自分の耳コピと一致していれば、あなたの耳は正しかったということです。違っていたら、原曲をスローで聴き直してどちらが間違っているかを確かめましょう。ツールに面子はありませんし、あなたにも要りません。このやり方なら耳を鍛えながら、耳コピで一番くじけやすい「照らし合わせる答えもないまま、聞き取れないセクションを延々と睨み続ける」という状況を避けられます。

  • まず自分で耳コピ、次にコンバーターにかける。この順番こそがこの方法の核心です
  • AIのドラフトは答え合わせ用の参考として使い、耳で聴くことの代わりにはしない
  • 速いソロでは、音を拾う作業はコンバーターに任せ、自分の耳はリズムとノリに集中させる

よくある質問

耳コピには絶対音感が必要ですか?

いいえ、必要ありません。耳コピは音同士の距離を聞き取る相対音感によるもので、年齢に関係なく鍛えることができます。絶対音感はプロのギタリストの間でも必須ではなく、особенно多いわけでもありません。

1曲を耳コピするのにどれくらい時間がかかりますか?

コード3つ程度の曲なら、初心者でも最初は数回のセッションで仕上がるでしょう。慣れるにつれて一気に速くなり、5〜10曲ほどこなす頃には、シンプルな曲なら1時間もかからず仕上がるようになります。

曲をスローダウンするには何を使えばいいですか?

手軽に始めるなら動画プレーヤーの再生速度機能で十分です。専用プレーヤーにはA-Bループ機能があり、これはスローダウンそのものより重要な要素です。音源と同期したTAB譜エディタなら、原曲と自分の書き起こしを同時にループ再生できます。

AI採譜を使うのはズルになりますか?

まず自分の耳でそのセクションに挑戦してから、AIのTAB譜を答え合わせに使うのであれば問題ありません。自分の耳コピを参考音源と照らし合わせるのは耳トレーニングの王道の方法で、ツールはその参考音源をどんな曲でも用意してくれるだけです。

そのパートの録音はありますか?

アップロードすると、原曲と1小節ずつ照らし合わせて直せる編集可能なTAB譜の下書きが手に入ります。変換はProプランに含まれます。

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